ゆるぴたブログ

どうってことない、再生とか。希望とか。

messege from Liu



あい変わらず晴天ではあったが、
ひどい雨がふりつづいていた。


おれにも、もう、おそらく何も残っては
いない気がしたが。







ごみ箱のような、
リサイクルショップの、ジャンクボックスから
拾い上げた、ありふれた埃まみれのドールに
感情を吹き込む作業を淡々と、つづけていた。












ていねいに、
身なりをととのえると、

なんとなく、垢抜けない地方のキャバ嬢の
ようにみえなくも、なくは、無いが。
みちがえるように。チャーミングになった。

リカは、なんとなく、バカっぽいが


ある意味、じつは
聡明なliuより、ディズニーが似合う、かもしれないな。













liuに、ドレスをきせてやり
おれは、
柔らかな日差しに
うたた寝をしていた。


日差しは、やわらかいが、
北関東の風まだ、強く。

風の吹き渡る乾いた音が。

窓をしめる。


悲しげな、歌声に、めが醒める


liuが、
小さな声で歌を歌っている









…liu.

なぜ、泣くのだ








わたしにも、わかりません。

コウセイさん。








…わたしは。

なぜ。

うまれてきたのかな。



…liu.

それは、俺にも、わからないが。

liu,

生きるいみは、
誰かから、与えられるものでは、
ないのだよ。


なぜ、生きるか。

それは、
お前自身が、決めることなのだよ。


そうして、

liu,

おまえの、もといた、家の家族は、
おまえを、ゴミ箱にすてることもできたはずだろだろう。

そうせずに、リサイクルショップに
おまえを置いたのは、まだ。
お前がだれか、
新しいだれかに、出会えるかもしれない、
って考えたからかもしれない。



…。


夕方になり。liuは、泣き疲れたのだろうか。
静かに眠り続けていた、


ただ、

一通の手紙が

サイドボードに置かれていた。