ゆるぴたブログ

どうってことない、再生とか。希望とか。

つめたいみず

しずかなあさぎいろした
かげがまた
しっかりと
しかし
しずかに


いしにはさまれて。
いたくてくるしくて、
そうしてどうにもならなくても。

微かなひかりと
つめたいみずのしずくが


かさかさなくちびるに
したたりをあたえ

ひとときのうるおいをもたらした、
みえるか、
みえないくらいのキッチンの銀紙のすきま
その隙間からみえる、微かなひざしに
ねむりながら、目を凝らす。


水圧弱きシャワー足首を濡らし。


あなたのいっていた、すべては、
とうにわすれてしまった、
あなたがいっていた、たくさんのことが。
あしのうらに、あたまのさきに、
くるくるまいた、毛髪の先に。



新しく洗う、

あたらしくあるく、

歩く、歩いても。絡んでころぶ、



足先は挟まれたまま、動けない、
ああ、

ひとしずくのあなたの冷たい水。


三回転半。


鉄棒にくちびるをうちつける。


公園のトイレで、

ポタポタ落ちる鉄の味

はにしみて。

なんども、

なんども、

くちびるを噛み締めた。



さあ、

もうじきよがあける

モウジキヨガアケル


モウジキヨガアケル

3回目に掠れたこえで

口に出してみる。



もうじき、

も、



き。

よがあけてほしかった、
だれかにかわりに。

いってほしかった、

じぶんのせいにするのが。

怖かった、

あさが


こわかった。




カーテンをしめた。


また、

カーテンをあけた。


カーテンレールにはりついたきみょうなむしを


わたしは。


たたいて
くるんで
つぶして、なげて。



3時間泣きたかった。


3分も、


泣けなかった。


わたしは、

嘘ばっかりだった。



5秒だけ、

なみだがでたが。


それは愚かなじぶんのためだけの涙だった、
泣くこともできなかった
わらうこともできなかった
いきることをあきらめたかった
またあさが来た
ないことにしたかった、
冷たい水で。


みずをたらしてほしかった。
がんじからめのあたしに。
甘皮をはぐような、甘いみずのぼうりょく

くちびるがきれて。


ほそい

よわい


あけないよあけがほんとうにほしかったの