ゆるぴたブログ

どうってことない、再生とか。希望とか。

つめたいみず

髪が伸びて湖に
冷たいみずき、首傾げひたし
冷たきみず、首筋に冷気つたわり。

よこめでみる、
黒いむし、裏瞼横切る心持ちして
すいと。黒髪みずうみより、
ひきだしし、われ、

とくうの、戸棚より。
かたかた、
かたかた。
かたかた、
なるもの、響きに怯えよう我がこころもちに

さらに、怯え


深く浅くねむりしも。


はたはたと、かげろうのごとし
わが、すぎさりし灯籠が


ついたり


消えたり。




そうして。
また。


ついたり。


消えたり。




そうしたら。また。




ついたり。

消えたり。



ついたり。


消えたり。


汗ばむゆびで、
背をわが、背にゆびをはいし、

目を凝らし


またあけぬ蒼きくすむカーテンレールに。



その、


カーテンレールより、


ようよう、明けゆく知らない曇り空をのぞく、


ああ。


私は。


いったい。



どこで、
なにをして。


さあ。


眠っているの。



冷たい水、かみひたしたく、

あさぼらけ、


水道水には。かわらぬなまぬるきみずよ、


ドアーを
あけ、

また。


ゆっくりとしめてみるが

かがみにうつる。わたしは。



また。