ひかりつぶ音なくさわがしくあり
庭にでる、目をほそめる。
いちめんに雪
いちめんに雪
さすり、降り落ちる
氷結し
雫り、流るる。
光の粒
朝陽光のその粒子は
夜更け室内での光いかにつよくとも
比べれば細かくあたたかく、ふわりふわりと
包み込むようにみえる、高い天から降り落ちるからだろうか
朝雪を添えた冬椿はなびら枯れども
ふと息をのむほどに美しく思える
雪のうさぎをつくる
ふだん摘むことの無いクロガネモチの実
おもいのほか、脆く
そうして、手のひらの温度で
うさぎすぐに溶けてなくなる
白雪の下 雪ともにねむる
ねむっている、
ずっと眠るいぬにずっとずっとはなしかけている
いつまでもずっと
はなしかけている