とおくに
はらはらと
精霊たち舞い落ち
朝陽に、朝露に光照らされし精霊ら
脆弱なるウスバカゲロウの如し否
弱く光し月あかりの中
たしかにたしかに
精霊たち舞い降り
キリスト教でもなく
❌すらーむでもなき
やおよろず、
自然界の神に見初められし、
うつくしくも、
みにくくも
はかなくも。
そうして、
ゆっくりと
地に舞い落ち
私の指先に羽をやすめる
はかなくも、愛おしき精霊たちよ
ああ、
ぼくは。
朝になれば、
きえてしまう、
お前達、
そう。
おまえたちの去し夏夜汗ばんだ海風に
さらされた、
弱く、
つよく、
そうして胸が潰れてしまいそうな
くらい愛おしいお前たちのために
生きよう。
死なずに。
生きていよう。