2023-07-01 甘すぎる乾き 夕刻になれば 谷から風が流れ 白き漆くいのほつれた隙間より 甘すぎる乾き ようよう迸り つぎからつぎからつぎからつぎから 足先は びっしょりと 濡れ 窓や扉をもとめるも 滑り また 同じ位置に。 目を細め 暗がりにてしろきしっくいより にじみでる カラダの液体にめを凝らす これは、 なにか。 たれか。 止まる事なき 甘すぎる乾き